お知らせ

5歳児。園のリーダーとなり、園の自治も任せていく時。
5歳児の世界はどのようなものでしょうか。
それは繊細さとダイナミックさが合わさり、自分の世界を創っていく時だと思います。
その世界も独りよがりなものではなく、そこには他者が存在し、社会が存在し、文化が存在します。
大人顔負けの意見も飛び出します。
創る、描く、切る、着る、装飾する、考える、感じる、協同する、捕まえるとすべての行動の中に自信を持ち、根拠を持って行動したりします。
本当に子ども?と思う瞬間すらあります。
当番活動も必死に行います。常に額に汗をかいています。何をするのもの誠実で一生懸命です。
このような詩があります。

「汗 / 倉橋惣三」
子どもの可愛い顔に汗が見える。拭いてやろうとしてもかけていってしまう。またひとしきり汗をかいてる。砂場 では汗の手で日灼けの額が汚れたままになっている。
大型積み木を抱きかかえて汗を流しながら運んでいる。角力をとっているこ子の白地の上着が汗でぐっしょりになっている。
額に汗するという言葉は、大人の実生活に於いて勤労礼讃する言葉である。子どもの遊戯生活が大人の実生活と同じ尊さをもつものである。
汗の出るほど遊ばない子、遊べない子、汗のでないように静かにばかり座らせている子、汗をだすと叱られる子、どれも礼讃に値する子どもの生活とは言えない。
どの子にも存分に汗するほどの生活をさせてやらなければならない。それにしても、汗する子ども等と共に遊んで下さる先生の汗は尊い

汗をかくほど忙しい子どもたちです。
その忙しい日々を頑張り、楽しみ、大変だけれども、充実感を持っている姿を素晴らしいと思うのです。
5歳児の世界に、はてさて僕たち大人は追いついているのだろうか?
そんな日々を今過ごしている夏の暑い日々です。

社会福祉法人 任天会
おおとりの森こども園
園長 松本崇史

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