お知らせ

玄関ホールで飼育していた金魚が亡くなりました。
年長の子どもたちが餌をあげ、可愛がっていました。
「ひらひら」という名前です。朝全員が登園したら、集まって「なんでこうなったんだろう?」と話し合っています。
そして、「ほかのクラスの意見も聞きたい」と、ホールに全員で集合します。

さて、子どもたちが命と出会うというのは、どういうことでしょうか!?
ただ単に、生き物と触れ合えば、そうなるでしょうか!?答えはNOだと思います。
生き物には、現実的な生と死があります。その両方に出会うことで、子どもたちは命の存在に気づいていけます。
だから、人間の文化的な生活の中でも、葬式という儀式に意味があるのです。どんなに小さい子でも、その場にいることに大きな価値があります。
死に直面することで、逆の生を感じ取り、「生きる」ということが分かるようになるのです。
そして、共に過ごした仲間として、生き物の命に出会い、そこに感情を持つことができます。
子どもたちとは、ぜひ直接的な体験を大事にしていただきたいと思います。決して、教科書で教えてくれないことがあるのです。
そういった体験をつむのが、こども園の役割であり、乳幼児期の子どもたちから奪ってはいけないものです。

家族との時間、友だちとの時間、地域での時間、生き物との時間、植物との時間など、様々な時間をぜひ子どもたちへ。

社会福祉法人任天会
おおとりの森こども園
園長 松本崇史

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