お知らせ

よく保育の中で食育という言葉をもとにして、クッキングと言われる活動があります。
おおとりの森こども園では、設定するクッキングと〇〇キッチンと呼ぶ2種類のキッチンがあります。
○○には人の名前が入ります。
それには意味があります。保育者の名前がそこに入るのですが、食とは人の営みであるということです。
保育者がキッチンをしている。季節の野菜を子どもたちと収穫し調理し食す。この営みには常に人がいます。
だからこそ、人の名前を冠することで、子どもたちも、だれだれと料理したいとか、だれだれと食べたいという気持ちがわいてきます。
子どもたちも包丁を持ち、切り、いため、配布し、他者が喜んでいる姿を観ます。そうやって、与えられる喜びだけでなく、与える喜びを体験していくのだと思います。
キッチンとは与えたくなる心持ちまで育ててくれます。

おおとりの森こども園では、食育というものを、意識して位置付けるわけではなく、当たり前の生活の中に子どもたちと過ごす中で体験していきます。
よ~~~く考えると、そうなのです。いま、食育が大事と言われるが、それが教科的なものになってしまっては、子どもたちは、食べることは教えられることになってしまいます。
そして、子どもたちと季節感を持ち過ごしていけば、間違いなく、そこには食との関連が生まれます。
大事なことは、子どもたちと共に過ごすことなんだということを忘れてはいけないなと思います。
今日、知り合いと話していて、
「専門性をふりかざすと、支援が支配になる」という言葉をいただきました。名言だと思います。「さながら」「普段」を忘れないことが重要かもしれませんね。

大阪府堺市
社会福祉法人 任天会
おおとりの森こども園 園長 松本崇史

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