お知らせ

今日は節分。邪気を追い払うためとして、古くから行われている豆まき。

蔵持こども園でも、2歳児以上の子どもがホールで豆まきをして、邪気の象徴である鬼を追い払いました。

 

豆を入れるために作った升は、かわいい鬼がモチーフになっていました。

絵本や童話、アニメなどで、子どもたちはいろいろな鬼のイメージを持っています。恐ろしい鬼、人間味があって憎めない鬼、『鬼滅の刃』に出てくるような鬼…。

にじクラスの子どもたちは「鬼の世界」をイメージして遊んでいたので、親しみを感じているかもしれません。

 

「鬼は外、福は内」と豆をまく子どもたち。

掛け声勇ましく豆をまく子どももいれば、照れているのか、はたまた鬼への遠慮か やさしく豆まきをする子どももいました。

目に見えない邪気を払って、今年も心身ともに健康でありますようにと祈りました。

 

日本各地のいろいろな鬼の伝説を調べるとと、「悪」から「善」まで多様な鬼があることがわかります。しかし多くの場合、鬼は「恐ろしいもの」として語られます。

目を覆い耳を塞ぎたくなるような犯罪や、戦時下における非人道的な行為に、人間は鬼や悪魔のようにもなれてしまうのかと、心が沈むときがあります。しかし、生まれつき鬼のような人など存在しません。

鬼を追い払う・退治するというような対処だけではなく、鬼を生まないことも大切なこと。孤独、貧困、差別、暴力、戦争…など、鬼が生まれるような社会的「悪」に抗い、悲しんでいる人に寄り添い、困っているひとには救いの手を差し伸べられる人を育てたい ─そんなことを思う節分の日でした。

TOP