お知らせ

園庭の隅っこの木に「モズのはやにえ」を見つけた私。

「ねえねえ、これ見てごらん。」

「えっ、どれ?」

 

「ほら、ここ。」

「えっ!?」

「バッタ!!」

「こっちに、カエルも刺してあるで」

「園長先生がしたん?」

「ちがうちがう、鳥さんがしたんやで。」

 

「『モズ』っていう鳥がエサを木の枝に刺しておくのよ。

かわいい鳥なんやけどね。図鑑で観てごらん」

「うん、わかった」

モズは、はやにえにしたエサを食べに来るかなぁ?

モズを見られるといいな…と思っていたら、次の日、バッタがなくなっていました。

食べに来たのかな?

 

*    *    *

 

クローバーの茂みで妖精を探していた女の子。

「ぎゃっ!食べられてる!」

「えっ、妖精が食べられてるの!?」

 

「チョウチョウじゃない?」

「えっ…かわいそう」

「でもさ、このカマキリはもしかして…」

春に保育室の飼育ケースの中で生まれた

100匹以上の兄弟姉妹のうちの1匹かもしれません。

蝶々も保育室で生まれたツマグロヒョウモンの子孫?

 

半年前の記憶がよみがえります。

「カマキリの赤ちゃん、いっぱいやったのにな」

「めっちゃ大きくなったなあ!」

「もしかして、僕が逃がしてあげたカマキリかなぁ」

 

カマキリは茂みの奥に消えていきました。

また卵を産んでくれるといいな。

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