お知らせ

ひかり商店街の魚屋さんに、本物の魚が届きました。しかも、高級魚の「のどぐろ(アカムツ)」です。

魚屋さんごっこをしている ひかりクラスの子どもたちに、本物の魚を捌くところを見せてあげたいと思って 買ってきたのです。

本物の魚を目の前にして、そっと触れて鱗の感じを確かめてみたり、喉の奥(黒い!)を覗いてみたり、歯のギザギザを感じてみたりする子どもたち。

 

 

園庭にテーブルを出し、私がのどぐろを捌きます。その周りを子どもたちがぐるりと囲んで、まな板の上に真剣な眼差しを向けていました。

まずは鱗をとって、頭を落とします。頭を落とす時には「かわいそう」と言う子どももいました。

すると、5歳児のIちゃんが「だからさ、食べるときに『命をいただきます』って言うんやで」と、私が言おうとしていたことを言ってくれました。

はらわたを出す時には、「うわぁ、気持ち悪い」と言う男のもいました。正直な感想だと思います。

このような作業をしてくださっている方がいるから、自分たちは魚を食べられるのだということを感じてくれたでしょう。

三枚におろして細かい骨を抜くところまで、子どもたちはよそ見をせず、じっとまな板の上の魚を見ていました。

 

のどぐろは「鯛めし」のように、ご飯と一緒に炊いて食べることにしました。

まずは炭火で のどぐろを焼きます。七輪の周りに「炉端焼き居酒屋」の匂いが漂います。

「白身魚のトロ」と言われる のどぐろは身が軟らかく、優しく扱わないと 網の上でポロポロと崩れてしまいそうです。

 

そのまま食べたいのを我慢して、焼いたのどぐろと中骨を炊飯器へ。お米の上にのせて、だし汁、醤油、みりんで炊きます。

 

炊飯器から湯気とともにいいにおいが出てきました。

炊きあがってふたを開けると、部屋中においしい匂いが広がりました。

「のどぐろめし」のできあがり! 身をほぐして、ご飯に混ぜ込みます。

 

のどぐろめしをおにぎりにして食べました。

さすが、高級魚。おにぎりは「おいしさのかたまり」でした。

 

生きている魚をしめて捌いたわけではありませんが、元の形の魚が分解されていくのを見るだけでも、命をいただいていることをリアルに感じられたのではないかと思います。

また、魚屋さんの仕事や、魚がお店に並ぶまでの工程に興味を持った子どももいたのではないでしょうか。

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