保育・教育・研修
2020/12/23
日野の森こども園の年長の「今」の本棚です。
子どもの読書を考える時に、文化体験として質の高いものと言われることがあります。
そういう側面もあるかもしれません。文学性で物事を語る場合です。
でも、もうひとつ大事な側面があります。それが「子どもを自立した読書家」として認めることです。
どういうことかと言うと、子どもたちの意見を聞きながら、子どもが自由に手に取れる場所に、どんな本を置くのかを子どもと決めていくことです。
今の年長の本棚には、何があるかというと、
仕事の図鑑、物語絵本、クリスマスもの(季節)、小学校もの、童話、図鑑、ゾロリ、ドラえもん(マンガ)、最強王シリーズ、自分たちのアルバムなど、
多彩なジャンルがそろっています。
それは、子どもたちの好みや読みたいものを情報収集したり、保護者の方に聞いたり、子ども自身の意見を聞いたりするなかで、決まっていきます。
大人が高度と認めたものだけでなく、子どもが取捨選択する権利をみとめたうえで、はじめて文化体験というのは継承されていきます。
簡単にいうと、、、、、文学性で語らず、その子自身を語ったほうが面白いし、意味があるということです。
子育てとはそういうものだと思います。
兵庫県西宮市
社会福祉法人任天会
日野の森こども園 園長 松本崇史