保育・教育・研修
2020/09/26
子どもたちは「つくる」ことが大好きです。
今回は2種類の怪獣を紹介します。
ひとつは、牛乳パックで創った怪獣。
もうひとつは、LaQというおもちゃで創った怪獣です。
牛乳パックで創った怪獣は、子どもがまさに天才!!!
「園長、牛乳パックが○○個いるんだよ~!」と言ってきました。
そして、おもむろに組み立てていくと、この三つ首のゴジラの神様をつくりあげました。
しかも、牛乳パックの数は言った通りでぴったり!すでに頭の中で組み立ては完了していた様子で、牛乳パックの特性(形、強度など)を使いこなしています。素晴らしいひとりでの創作物です。
当園では、生活材と呼んでいますが、人類の叡智のうえで完成した普段の生活で使うものを子どもは独創性とユーモアをたずさえて自分自身を表現します。これが表現力です。デザイナーですね。
一方のLaQというブロックを使った怪獣は美しさと、その組み合わせ方にルールがあり、その中で子どもたちは構成力を発揮し、見事なものをつくりあげます。その集中力は大したものです。
今回は2人の子どもが共に創りあげ、自信満々で持ってきました。
こういった玩具を使った創作物は、生活材とはまた違った意味で、見た目の良さから子どもの「つくる」意欲をかきたてます。独創性というよりは、一定のルールと秩序の中で、ともだちと共有し、おなじものを創る再現性が高いものです。
ここには設計図をもとにして「造る」という楽しみがある感じです。現場で家を造る感覚ですね。昔から男の子たちはそういうのが好きですね。
このように「つくる」ということに、子どもたちは様々なものでチャレンジします。
その中で、ひとりひとりの育ちがあります。
大事なことは、何で創ったかだけではなく、ひとりひとりの子どもにとって今何の価値があるかです。
子どもたちは何かを作り、造り、創りながら、自分自身も創りあげ育てていっているようです。
兵庫県 西宮市のこども園
社会福祉法人任天会 日野の森こども園
園長 松本崇史