お知らせ

5歳児のSくんは、じゃがいも担当で、じゃがいもの皮をピーラーでむいていました。

一生けん命じゃがいもと格闘していたのですが、手が滑って、指をけがしてしまいました。

すぐに水で洗い、保育者にカットバンを貼ってもらいました。怪我は落ち着いたのですが、怪我をした場合は衛生上食材には触わらないルールになっています。

そのため、S君はお肉などを焼く係に変更することになりました。

しかし、焼く作業が始まるまでの時間、じゃがいもの皮をむいているチームのみんなの周りをうろうろしていたかと思うと・・・

ゴミ箱をもって机の上に落ちてくるじゃがいもの皮を回収し始めたのです。

「これならできるよね?」と。

大人は何も言ってなかったのですが、S君なりに考え、じゃがいもチームでできることを考えたのでした。

「(友達は)ピーラーを使っているから、S君も気を付けてね」というと、しばらく考えてから

友だちが1個むき終わるタイミングで「終わった?これ取っていい?」

とちゃんと確認して皮をゴミ箱に入れていたのです。

S君の成長を担任にも共有し、たくさんの大人、友達に行動を認めてもらい、ほめてもらいました。

カレー作りのような活動は、ピーラーや包丁が使えるようになるだけでなく、個々の成長が表れる場面でもあります。

一つ一つの活動を丁寧に、大切に向き合っていきたいと思います。

 

社会福祉法人 任天会

日野ひかりの森こども園

園長 蓑輪登紀子

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