保育・教育・研修
2021/04/10
今日は新年度始まって最初の土曜保育の日。
人数が少ないので異年齢での活動となりますが自然とクラスの友だちと集まって何やらご馳走を囲んでいた2歳さん。
聞いてみると「パーティーしてるの」と教えてくれました。
「パーティーならおしゃれしなきゃね!」と話すと近くにあったオーガンジーを持ってきたので頭や腰に巻いてあげました。
さて、4月に入って新しいお友だちも来るようになりました。
0.1歳はまだ泣けてしまう子も居ますが、少しずつ保育者との関わりの中で安心感を抱きつつあります。
一つひとつの動作を丁寧に。一人ひとりが大切にされている喜びを味わえるような家庭的な保育を実践しています。
落ち着いて過ごせる時期にまた写真で様子をご紹介できたらと思います。
そして幼児クラスは園庭や自然に触れる活動がたくさん。育てているスナップエンドウが大きくなり、ここ数日で収穫を何度かしています。
「どれが膨らんできているのかな!?」と見極めながら保育者にお知らせしてくれています。
また温かくなってたくさんの虫たちも姿を見せるようになりました。
特にダンゴムシは子どもたちに大人気。保育者が手のひらに乗せるとあっという間に人だかりができます。嬉しくて数匹ケースに入れて連れて帰ることに。
飼育ケースにダンゴムシだけ入れていたら翌日動かなくなってしまいました。
担任は「だんごむしのコロちゃん」のお話を読んでダンゴムシがどんな場所で生活をしているのか子どもたちと考える時間を作りました。
「かわいそうな事をしちゃったからちゃんとお家を作ってあげたい!」
子どもたちは保育者に思いを伝えてダンゴムシのお家づくりを始めました。
どんな場所で生活しているのかを知った子どもたちはみんなで話し合いながら素敵なお家を作って室内で飼育することにしました。
特にお世話がしたくてたまらなかった子が嬉しそうにずっとお家に張り付いて霧吹きをしたり葉っぱを移動させたりと手厚いお世話をしていました。
自分が受けた温かい関わりを年下の友だちだけでなく生き物・植物に向けても注ぐことができる姿を見てこちらもとても嬉しくなりました。
そして保育者が子どもたちの思いを即座に汲み取って素材を用意する動きの早さと子どもに寄り添った保育の進め方にとても感心しました。
また室内では自由にクラスを行き来できるようにドアを開放し、製作活動も自由に出来る場所も作りました。ただいま子どもたちは「何か作りたい欲」が爆発しています。
ドアの色が水色から連想して、海に見立ててたくさんの海の生き物を描いては貼り、そこから魚釣り遊びに発展。
カプラで海の境界線を作って魚を放流。釣り上げてはバケツに入れる遊びを延々と楽しんでいました。
(今は段ボールで作った立派な海が出来ています)
近くにたまたまカメラマンさんがいたので、大物が釣れた方に記念の一枚。本当に嬉しそう!
今は「何か作りたい欲」に寄り添いながら「きのうの続き」が出来る自由な空間と時間の保障をしています。
まだまだ素材や道具の使い方や量のコントロールは難しいようですが、遊んでいくうちに「どれぐらい使えば作れるのか」という事がわかってきますので、保育者も子どもたちと一緒に考えたりしながら作る楽しさや出来る喜びと誇りを伸ばしていきたいと思います。
今年度も「育ちあう森」の一員として職員一同子どもたちにとっての最善とは何かを考えていきながら、新しい制服と共に心新たに保育していきたいと思います!
富士見の森こども園
園長 吉田 千草