保育・教育・研修
2021/05/28
富士見の森こども園の主幹の家には金柑の木があるそうで、毎年たくさんの実がなります。子どもたちにも収穫や調理して食べる体験をもっと増やしてあげたいと甘露煮を作るために枝を落として持ってきてくれました。
しばらく玄関に飾って幼児5歳さんと一緒に収穫です。
触ったり匂いを嗅いで「ちっちゃいミカンみたい!」とそれぞれが感想を言い合いました。
半分に切って水ときび砂糖を入れてぐつぐつ煮ながら混ぜていきます。
クッキングは自由参加。やってみたい子がこぞって集まってきます。
包丁の扱いにも慣れてきて友だち同士でアドバイスを言い合いながら賑やかに進めていました。
収穫したときある子が「金柑って金の文字が入っているのになんでオレンジなの??」と保育者に聞きました。
保育者も「何でだろう??」と思ってすぐ調べて「実が熟すと黄金色になるから金の文字が入ってるんだって!」と調べたものを見せていました。
名前の由来も含めて甘露煮の出来上がりが楽しみになったようです。
煮込んでいる間はギャラリーもたくさん。絵本を持ち込んでお鍋を囲み、読みながら待つ。なんてかわいらしい様子も見られました♪
そしてついに完成!しっかり冷蔵庫で寝かせておいしくいただきました🍊
園のみんなにもおすそわけしましたがまだまだある甘露煮。別の日に冷たい水で薄めてジュースも楽しみました。
「私のは実も入れてね!」とこれも大盛況となりました。
雨が朝から降るある日、数日前に読んでもらった「スーパーてるてる」という絵本が気に入った子どもたち。早速保育者とクラスに飾るてるてる坊主を作りました。
するとそれを使って劇遊びが始まりました。段ボールを貰って自分たちでステージを飾りつけ。お客さん用の椅子も用意して劇の始まりです。
最初は恥ずかしくてなかなかセリフが言えない様子でしたが「鬼ごっこをする」といった設定が決まってからはとてもスムーズにお話が進んでいきました。
「一緒にあそびましょう?」「わたし、鬼ごっこがいいわ~♪」「そろそろお家に帰りましょう♪」
人形劇をするときなぜかみんなお嬢様のような口調になってしまいます。そこもかわいくて最後まで楽しませてもらいました(笑)
雨の合間の晴天の日には、スナップエンドウが終わったプランターの土をほぐしてリサイクルをしました。今度植えるのは「綿」です。
今までは調理して食べるものばかりでしたが生活の材料にもなるものも育てることが出来る事を知って欲しいなと思い、野菜の苗と一緒に園長が勝手に種を買ってきました(笑)
子どもたちは土をほぐすだけでも遊びになるので土の中でスナップエンドウの根っこを見つけたりと宝探しもしていました。
また、花壇から間引いたお花や葉っぱを部屋に持ち帰って葉っぱの色でお絵かきしたり紙に挟んで叩いてすてきなバッグや飾りを作ったりしました。
担任は先日法人内で絵本・自然遊び研修を受け、早速花がら遊びや土ほぐしなど研修での学びを目の前の子どもたちに返していく事を実践していました。子どもたちの体験保障のために大人が丁寧に細やかに環境を整えていく事の大切さを改めて感じました。
また幼児クラスは玄関に週一定期的に出していたクラスアップをやめ、子どもたちの小さな発見や成長の姿を見てもらえる機会が増えるようにと廊下に掲示するドキュメンテーションを作成しています。
子どもたちの遊びや生活に寄り添った視点で一人ひとりの興味や関心、心の動きをよりリアルに感じていけると共に、保育者も子どもたちと同じ目線に立ち思いを読み取る力をつけることができると感じています。
今回はお伝えしたいことが山積みで長編になってしまいました(笑)
ご紹介した以外にもたくさんの遊びが日々生まれていて、子どもたちの創作意欲やイメージする力もどんどんレベルアップしています。次回も様々な子どもたちの姿をキャッチすべく、遊びの中に入っていこうと思います♪
富士見の森こども園
園長 吉田 千草