保育・教育・研修
2021/01/08
園庭で育てているラディッシュが赤く色づいて来ました。食べごろはもうそろそろでしょうか。
園舎では幼児クラスの絵馬が飾られていて、保護者の方も職員も足を止めて一つひとつ丁寧に眺めていました。
最近は凍えるような寒さが続き、子どもたちの鼻やほっぺは赤くなっていますが相変わらず元気いっぱいです。
園庭ではビニール袋にお絵かきをした凧に風を含ませてバサバサと音を立てて走ったり、風の吹き溜まりにある落ち葉を拾っては風に乗せて飛ばしたりしています。
5歳児さんは自分たちで凧をデザインしてグランドへあげにいきました。風がやや強い日ではありましたがコツをつかんで走らなくても凧あげができるようになった子もいました。子どもの飲み込みの早さには本当に驚かされます。
仲のいい友だちとあそんでいるとどうしても起こってしまうのが気持ちのすれ違いから起こる喧嘩です。
上手く言葉で言い表せない事も多いのでこういった光景は良く見られますが春の頃と比べてそのやり取りもより複雑に。
こんなとき担任は様子を見守りながら必要な時にお互いどうしたかったのか思いを聞いていきます。二人の思いを橋渡しできたと感じたらまたそっと見守ります。
しばらく写真のように見つめ合いますがそのうち「ごめんね」「一緒に遊ぼう」「じゃあ今度は〇〇ちゃんこれやっていいよ」といったやり取りが始まりいつの間にか仲直り。
友だちとの絆はこういうちょっと胸がざわざわする経験もあるからこそ深まるんだなと思います。私たち保育者も一緒に遊ぶだけでなく、子どもたちのリアルタイムな育ちの瞬間に立ち会えるように見る目や思いを感じ取る心を育てていきたいです。
さて今日は園でぜんざいを作りました。(事故防止のため、今回は餅無しぜんざいです。)前日に小豆を実際に見たり触ったりして鏡開きについて話を聞いた幼児クラスの子どもたち。
朝から5歳児さんが小豆を洗って後から入れるきび砂糖の計量をした後、小豆の渋みをとる「ゆでこぼし」を見学しました。その後は担当の職員がじっくり小豆を煮てくれました。
午後の5歳児課業の時間に「あぶくたった」という本を読んでもらってじっくり煮えたぜんざいにきび砂糖を入れてまたコトコト煮ていきます。午前中から園舎中にぜんざいのいい匂いがしてきていたので仕上げをしていたランチルームには職員がちらちら出来具合を見に来ては「おいしそう!!」と声を掛けてくれました。
そしてもちつきで作った鏡餅を持ってきて「鏡開き」についての話をきいて子どもたちも木槌で体験しました。(作って時間が経っているので食べずに開く体験だけ行いました。)
子どもたちが食べられる温度まで下げたら完成!食べられる分だけ盛り付けて友だちと一緒に食べました。
匂いにつられてきた主幹と園長もご相伴にあずかり、食いしん坊の園長はあまりにもおいしかったのでおかわりもしました(笑)
「おいしいね!」と私が言う度に「ありがとう」「嬉しい」「作ってよかった」とテーブルの向かい側で笑顔で見つめながら話してくれた男の子。その言葉に心も温かくなりました。
「おかわりたくさんあるよ!」ということだったので、お鍋一杯分食べられるようにお腹を仕上げてきたんですが・・・・「それはダメ」と真顔で断られてしまいました(笑)
その後は「ぜんざいやさん」になって各クラスのおやつの時間にぜんざいを配ってくれました。
5歳児さん優しい甘さでとてもおいしかったです!ごちそうさまでした♪
まだまだ寒さは続きますが、日本の伝統を体験しながら生活を営む。という事をどんどん取り入れていきながら、次はどんな楽しいことが待っているのかキャッチできるように引き続きカメラ片手に園内探検をしていこうと思っています。
富士見の森こども園
園長 吉田 千草