お知らせ

改革が始まり、子どもたちにも新しい生活に見通しが持て始めました。
さて、玄関から始まり、靴を靴箱に入れ、自分のロッカーまで向かい、そして自分で身の回りの世話を始めます。

もちろん、保育者もかかわります。これを100人以上の子に行います。
0歳児は抱っこされながら、じっと保育者が行う様子を、慣らし中でも見られます。もちろん泣いている子は無理しません。
1歳児は、すでに自分の手が動き始めています。保育者と共に服を畳む子も、カゴに自分でいれる子もいます。月齢の差はあれど、なんと美しい姿でしょう。

保育者も傍らでまずは見守ります。その子の身体が動いている限りは、まず待ちます。そこから整理が始まります。
2歳児になると、ほとんどの身の回りの世話を完成させる子、タオルを頭にかぶり保育者におどける子、きちんとカゴにいれようとする子、様々です。ですが、ほとんどのことを自分で行っています。脱帽です。

さて、幼児クラスになると小さいロッカーです。丁寧に丁寧に畳む子も出てきます。いろいろな子がいます。忘れる子、自らやらない子、自らやる子、まだ見通しがたちにくい子、色々います。幼児になると子どもたちと相談します。そして大人も協議します。また、それを子どもたちにも返します。そうやって、共に生活を創っていきます。遠回りですが、子どもたちも納得のうえで進めていくことが大事です。非常に時間がかかります。その手間暇が教育です。
こども園の目標に「基本的生活習慣の確立」があります。それは自分のことは自分でするという力です。それはドリルのように教えるのではなく、自分の経験の中で身に付けていきます。
だからこそ、保育者はあえて、朝の用意を行うかな?帰りの用意は丁寧かな?適当にやってないかな?忘れん坊かな?などを見守ります。先回りするのではなく、まずは子どもたちの様子が何か、どういう子か、個性か、性格か、などを理解していきます。
そして、保育者の関わりが生まれます。

そうすると、自然と助け合う姿が見られています。
自分のことは自分でするの先に、自分の余裕がうまれ、助け合いが起こります。すでに、起き始めています。

今は、はじまって、子どもたちも9日間しか過ごしていません。まだまだ不慣れです。保育者も同じくです。ただ、だいぶ流れにのってきました。保護者の皆様には、ご迷惑をご心配をおかけすることもありますが、どうか今しばらく見守っていただければ幸いです。
子どもたちは確実な成長を「個」ではなく「みんな」で果たしています。こども園は集団生活の教育現場です。子どもたちにより自治と自律の成長のため、おおとりの森こども園は進んでいきます。いま、最初の姿となります。

おおとりの森こども園
園長 松本崇史

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