お知らせ

とある4歳児が稲刈りが終わった後の、田んぼに入って、稲の刈り取られた後を踏んでいました。
なんとも懐かしい光景です。
私自身、この遊びをやっていました。
踏みつぶす、あの感触は今でも忘れず、心のなかに残っています。
そして、その時の空や気温、音とその風景までもが残っています。幸せな時間でした。
その遊びに何か自分の学びがあったというよりも、あの時間こそ、自分が生きていくうえで必要なのです。
決して、刺激的な物質だけには、与えてもらえないものだと思います。
田んぼは一年を通して、子どもたちに幸せな時間を与えてくれます。遊誘財。遊びに誘う財産がそこに「ある」のです。
子どもたちの心に原風景を届けたいと願います。

おおとりの森こども園
園長 松本崇史

※鳴門教育大学附属幼稚園の長年の研究実績である「遊誘財」については、
 『遊誘財・子ども・保育者:鳴門教育大学附属幼稚園の環境をめぐる保育実践の軌跡 / 佐々木宏子 (著), 佐々木晃 (著) / 郁洋舎』をご参照ください。

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