研修
2024/05/21
2024年5月17日(金)、三重県名張市にある富貴の森こども園にて、任天会の教育アドバイザーである菊池省三先生の研修が実施されました。
菊池先生の研修では、まず5歳児に向けてサークルタイムが実施されます。今回のテーマは、イソップ童話の「キツネとツル」。物語の話をしながら「どちらがわるいと思う?なぜそう思う?」ということを聞き、子どもたちは自分の意見を言葉で伝えます。次にキツネチームとツルチームに分かれて話し合いその結果を発表し合ったり、最後は「どうすればよかった?」「つぎからはどうする?」ということを子どもたちに投げかけ、最後は「相手のことを考えることが『やさしさ』」と子どもたちに伝えられました。
午後は任天会職員に向けての研修です。
5歳児のサークルタイムの動画を観ながら、ストップモーション方式(参照:https://kyoiku.sho.jp/197056/)で進めていきます。
職員は受け身で学ぶのではなく、菊池先生の表情、声の強弱、言葉、スキンシップ、タイミングなど一つ一つを捕らえ「なぜそうしたのか?」と積極的に質問をし、学ぶ姿勢が求められる研修です。
動画を止めるために「ストップ!」と手をあげることも、自分の質問を発表することも少し勇気のいることです。しかし、回を重ねるごとに職員からも「ストップ!」と声が上がるようになり、質問が飛び出すようになりました。
菊池先生はどんな質問にも丁寧に答えてくださいます。そして菊池先生が子どもと向き合っているその瞬間、一つ一つに「意図」や「ねらい」があることを学びます。
そういったやりとりを重ねる中で、私たち職員の意識が少しずつ変わっているのだと思います。
菊池先生が目指す「一人も見捨てない教室」というのはあたたかい対話が生まれ、子どもたちが繋がり合う、ということ。菊池先生のパフォーマンス力と技術によって、私たちも菊池学級の子どもたちのように成長させていただいていると感じる研修でした。
社会福祉法人 任天会
森の乳幼児教育研修センター